真姫「アイリスのはなことば」
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228:名無しNIPPER[saga sage]
2017/06/29(木) 00:58:58.69 ID:mwOZ0t6Co

「……ふぅ……ふぅ…っ」


血が流れるごとに本人の顔が青くなっていく


真は辺りを見まわした


寝てはいるが呼吸をしている穂乃果

うっすらと目を開けてこっちをみている真姫

そして

項垂れるようにして座る、彼女の姿を


「逃げ……ない……ぞ」


葵に答えた真はアイリスの変化を視る


服装が変わり角が更に大きく膨れ上がっていた

人形から変化した大トカゲの目が6つになり、アイリスの肩に自らの意思で登った


枷を外すことができた
それは鬼本来の力が宿っていることになる


ゆっくりと体を起こし立ち上がった


(ありがとうございます。マスター)


アイリスは死の淵から蘇った


「はぁ……はぁぁ……結構疲れたけどな……」


苦笑いで応える真

大量の血をアイリスに注ぎ込んだため、立ち上がれない



「真様すぐに止血を!」

「あ、あぁ……ありがとう」


少し遅れて駆け付けた着物姿の芙蓉が真の傷の手当を行う


「ア……アイリスちゃん……?」


異様な姿をしたアイリスを見て少し動揺する伏見梓も姿を現した


「ご主人! 逃げようってば! アイツやばい!」


葵が指さした場所に死神は立っていた


鬼である葵に全力で顔を蹴られたのにも関わらず無傷だった

吹っ飛ばされて廊下を転がったのに埃一つついていない


「…………」


その姿に葵と芙蓉は危険な気配を肌で感じていた



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