真姫「アイリスのはなことば」
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226:名無しNIPPER[saga sage]
2017/06/29(木) 00:52:29.34 ID:mwOZ0t6Co

寝ている穂乃果の髪が激しく揺れる
死が迫っていた真姫は横に倒される


「…………」

「ぁ……ぅ……ぅ……」


死神を蹴り飛ばした者の姿を視た


短いスカートの着物を身にまとい、頭には猫耳が付いていた


「一遍死ぬかガキィィイイ!!」


愛嬌ある姿には不釣り合いな形相で怒鳴り上げている


「葵――、人命救助が先だ――!」


遠くから男の声が聞こえた


「…………」


横たわる真姫
その心は限界に近づいている

何度も殺されかけ、何度も大切な人の命を奪われかけた

恐怖と絶望を何度も繰り返し疲弊していた



「……」


呆然と座り込む彼女もまた限界にあった

命を奪おうとする度に止められている

何度も覚悟していた先へと進めず混乱もしていた

導かれてここまで来たのに、寸前のところで止められていたからだ



「ご主人! アイリス息してない!!」


うつ伏せに倒れるアイリスを確認した猫耳の少女が叫んだ


「はぁっ……はぁ……っ……アイリス!」


息を切らして駆け付けた男の名前は、加賀見真

加賀見家第八代当主
鬼を使役する特殊な家に生まれた真は3人の鬼を従えている


長女、葵

次女、芙蓉

三女、アイリス


それぞれが特殊な力を持ち、主である真のお役目の力になっている



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