222:名無しNIPPER[saga sage]
2017/06/27(火) 13:40:54.33 ID:gtFhDy4Ho
「9人をここへ集めたのは失敗だったね」
(いえ、人間相手では警察でも充分でした。
ですが得体のしれない存在から9人全員を守るにはここが最適だったのです)
「ふぅん、そうなんだ。とりあえず、ボク達は退場しようじゃないか」
そう言いながら少年は何も持っていない両手を振り上げた。
(え……?)
アイリスは相手を理解できないでいた。
だから何もできずにいた。
「ボクは死神さ」
振り上げた両手に大きな鎌が突如出現し
アイリスの上半身を刈るように振り下ろされた。
(……――!)
鎌はアイリスの体をすり抜けたが
アイリスの命は刈られてしまった
「――」
人形が両手から零れ落ち、
糸の切れた操り人形のようにアイリスは地面へと崩れ落ちた。
「あいちゃん――ッ!」
真姫は絶望を叫ぶ。
倒れたアイリスの瞳に光は無かった。
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