214:名無しNIPPER[saga sage]
2017/06/27(火) 12:36:27.66 ID:gtFhDy4Ho
休日。
バイト先に犯行現場を目撃した少女が来店してきた。
彼女は警戒する。
ポケットに入れてあるもう一つのナイフを握りしめた。
友人と一緒だから、少女の命を奪い、その命の価値を教えてもらおうと思った。
そして自害する。それが彼女の人生の最後に相応しい結末だと考えていた。
だが、少女は彼女の顔を覚えていなかった。
アイドル雑誌を買って出て行った。
彼女は考えた。
そして答えに辿り着く。
自分自身の命にも価値が無いのだと。
少女の友人たちが話していたスクールアイドルという単語。
ネットで調べると簡単に詳細を知ることができた。
さらにこの地域の学校と含めて調べる。
すると少女たちの名前が判明した。
ライブ映像も全部見た。
彼女は確信した。
少女たち、
西木野真姫を含めた9人の命には価値があるのだと。
すると誰かが囁いた。
その価値をさらに高めるべきだと。
その声に従い、脅迫状を打ってプリントした。
封筒を用意しているとその紙が消えた。
その後、相手に届いたと知る。
同時に彼女自身に天使が憑いているのだと確信する。
見守ってくれているのだと、導かれているのだと、錯覚する。
それ以降、彼女は自分の世界が輝いたように感じていた。
西木野真姫との出会いが彼女の人生を大きく変えた。
彼女は考えた。
西木野真姫だけは生きていてほしいと。
真姫「…っ……ぐすっ……うわぁぁん」
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