真姫「アイリスのはなことば」
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109:名無しNIPPER[saga sage]
2017/06/25(日) 06:26:14.77 ID:Sez8j5keo

『話の続き、はよせい』


男「しづらいわ。……本当に聞いてるのか?」


『聞いとる聞いとる。警官を刺す前になんじゃ?』


男「刺す前に……、チンピラの腕を切り裂いてる」


『……』


男「そのチンピラが交番に駆け込んで、犯人のことを説明したらしいんだ」


『らしいとはどういうことじゃ。記録ぐらい残っておるじゃろうに』


男「推測でしかないんだが……。
  その事情を聴いた警官はチンピラ同士のいざこざだと思ったのかもしれない」


『相手にされなかったということか……』


男「その時交番に居たのは一人。
  念のため、犯人が近くにいるかもしれないと、付近をパトロールした」


『そして犯人らしき人物を見つけ、事情聴取しようとしたところ……刺された』


男「……あぁ」


『それで、その時の状況は?』


男「無線で警察の本部に連絡しようとしたらしいんだが、途絶えてしまったんだ」


『その時か、刺されたのは』


男「そうだと思う」


『ふむ……。じゃが、その犯人について、チンピラからもう一度聞き出せばよかろう』


男「そのチンピラはその日の夜、
  峠を車で暴走していたらしく……崖から転落して死亡している」


『なに……!?』


男「警察の見解では、居眠り運転による事故だそうだ」


『……』


男「梓さんが言っていたんだが……そのチンピラ、何度も深夜に走っていたらしい」


『なるほど。深夜に何度も暴走を行うものが、
 運転中に居眠りなどするのか……ということじゃな』


男「梓さんも同じところにひかかかってるみたいだった。
  だけど、現場にブレーキ痕がないことから警察は居眠り運転と判断したらしい」


『これは……きな臭いのう』



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