108:名無しNIPPER[saga sage]
2017/06/25(日) 06:21:22.43 ID:Sez8j5keo
―― 同時刻:公園
『今忙しいんですけどー?』
男「セーブ出来ないのか?」
『できるかボケ! ネトゲじゃぞ、リアルタイムじゃぞ!』
男「じゃあ、芙蓉に電話代わってくれ」
『今買い出しに行ってておらん』
男「ちょっとだけでいいから、手を止めて聞いてくれないか?」
『それは無理! 超レアアイテムをかけての狩りをしとるんじゃ、5時間を捨てろというのか?!』
男「……大事な話なんだが」
『わかったわかった。聞いてるから、言うてみ?』
男「俺がここに着いた日の夕方、警官が刺されたんだ」
『うむ、それは知っておる。全国ニュースに取り上げられておったからな』
男「その犯行に使われた凶器から犯人を絞り出そうとしたんだが、上手くいっていない」
『ほう……日本の警察がか』
男「店は特定できたらしいんだけど、
監視カメラが先日から壊れてて犯人の詳細が分からないんだ」
『……』
男「店番をしていた人に話を聞いたが、相手の性別すら判断つかないと」
『それはありえんじゃろ』
男「深夜の来客で、その時猛烈な眠気があったと話しているらしい」
『……』
男「そして、そのナイフで警官を刺す前に――」
『あぁー!? なにやってんの薔薇男戦士! 今のチャンスだったのにぃー!!』
男「……」
『おっ! ライムさんナイッス! いいぞいいぞー! ひょっひょっひょ!』
男「……」
287Res/369.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20