2: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/23(金) 12:39:55.19 ID:kYF3fd1y0
ぴぴぴと無機質な電子音が鳴り響きます。
一日の始まり、一週間の始まり、まゆの始まり。
液晶画面のアナログ時計は5:00ぴったりを映しています。
3: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/23(金) 12:44:47.18 ID:kYF3fd1y0
ぼさぼさの髪は後で梳くとして、しゃこしゃこと歯を磨いちゃいます。
乙女のたしなみ。モバPさんへのお礼の気持ち。
モバPさんはまゆを世間のみなさんにプロデュースしてくれます。
4: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/23(金) 12:57:27.07 ID:kYF3fd1y0
「シャワーはOK。お弁当は……うん、美味しそう。あとは昨日買ったコーヒー豆が……あった」
スクールバッグとは別のバッグにお仕事道具を詰めて、きゅっと左手首にリボンを結びます。
佐久間まゆの出来上がりです。
5: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/23(金) 13:04:13.18 ID:kYF3fd1y0
カタカタとキーボードの打鍵音が響いています。
いつもは賑やかな事務所でも、早朝のこの時間は静かなものです。
そっとドアを開けて中をのぞくと、モバPさんだけが一人お仕事をしています。
6: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/23(金) 13:11:10.19 ID:kYF3fd1y0
「お、まゆ。早いな」
「はい、おはようございます。モバPさん、コーヒーはいかがですか?」
「さんきゅー。休憩でもしよ」
7: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/23(金) 13:16:36.99 ID:kYF3fd1y0
「あ、ああぁああ……」
青筋一本。震える肩幅。
「まゆちゃん、審判」
8: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/23(金) 13:22:38.50 ID:kYF3fd1y0
結局小テストは惨敗。
ここまでの戦績は1勝1敗です。
お仕事は理由に絶対したくありませんが、もっと勉強の時間を作る必要がありますね。
9: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/23(金) 13:33:04.18 ID:kYF3fd1y0
事務所に着くと珍しく誰もいませんでした。
だらんとしながらスマホをいじるモバPさんだけ。
すっかりと気を抜いているので脅かしてしまいましょうか。
10: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/23(金) 13:37:43.37 ID:kYF3fd1y0
「うん、別にいらないのに。俺、コーヒーも弁当も間に合ってるし」
頭の中がぐわんぐわんします。
まゆはモバPさんに余計なことをしていたのでしょうか。
11:名無しNIPPER[sage]
2017/06/23(金) 17:33:37.44 ID:6kubg+hsO
面白い まゆに変なバイアスかかりすぎてないのがいい 続き期待ー
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