17: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/06/22(木) 21:45:58.68 ID:8OABDCgr0
―・―・―
朝日が寝室に差し込む。
「うぅ〜ん…」
掛け布団から身を出して伸びをする。そこで私は、自分が裸ということを思い出した。パジャマと下着は、ベッドの縁に少し雑にたたんで置いてある。
それを拾い上げ、身につけようとしたところで、彼がまだ寝ていることに気づく。
「…」
私はまた布団にもぐり、まだ寝息を立ててる彼に抱きついた。そして彼の右手を夜みたいに私の頬に置く。
「…ふふっ♪」
昨日のことは夢か何かじゃないかと思う。でもこうして目の前に彼がいることが、昨日の事が夢じゃないって証拠だ。
そういえば、彼は事務所でも居眠りなんかしないし、寝顔を見るのは初めてかもしれない。こうした無防備な姿を見られるのが、私だけだと思うと無性に嬉しくなる。頬の手の上に私の手を重ねて握る。
「…うん…あ」
そこで、彼が目を覚ました。でも手はつないだままで。
「おはよ☆」
「おはようございます、心さん…」
まずは、互いに服を着ることにした。
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