8: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2017/06/22(木) 14:01:28.62 ID:eLlVio3H0
「……ん」
「んっ」
頭をくしゃっとやってやると、稀有は頬を緩める。
「半年ですって。あっという間でしたねぇ」
「命がいくつあっても足りなかったぞ」
「まぁそれは仕事ですから? 感謝してますよ。体で払いましょうか」
「ばーか」
やりたくてやっていることなのだ。感謝される謂れもない。
俺が陣内崎へやってきたのだって、半分は仕方がなしにだが、もう半分は稀有のために意気揚々と……そんな気持ちもあったのだ。
「電車で行くか、タクシー拾うか」
「タクシーにしましょう。どうせお金は有り余ってます」
上からな物言いではあるが、事実なのだから反論のしようもない。
ボディガードが必要な理由の一端もそこにあるのだが、それはそれだ。
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