22: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2017/06/25(日) 01:58:54.63 ID:zKrhlsv70
ワインを一本あければあとはもうぐでぐでである。そもそも俺はさほどアルコールに強くない。姉も、両親も、強くはなかった。祖父母もそうだったと聞いている。恐らく血筋なのだろう。
だから、俺と殆ど同じペースで飲んでいた女子高生探偵がふらふらするのも、至極当然の帰結である。
法律? そんなものは陣内崎にはない。少なくとも未成年の飲酒がご法度だとは、寡聞にして聞いたことはなかった。
「大丈夫かよ」
「らいじょおぶれすよぉ」
トイレから戻るのさえ壁伝いの人間が一体何を言っているのか。
俺もだいぶ意識が散漫になっている自覚はあるが、さすがに自立くらいはできている。
「ほれ、ソファ座れ。水持ってくるから」
「ありがとうございますぅ……」
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