【ミリマス】ザ・ミリオンオールスターズ! 〜銀河の果てまで届けちゃいM@S〜
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90: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/06/27(火) 19:12:11.32 ID:c8riKZqL0

「もう、奈緒さんたちはだらしないな。相手はたったの二人じゃない」

 もはやサプライズには慣れてしまった感まで漂わせ、春香が面倒くさそうに顔を歪めた。

 赤い甲冑軍配携え、本日三度目の増援が木々の合間から姿を見せる。
 765テーマパークランドに居るハズの、"城主"、周防桃子が今ココに。

「まったく、みーんな桃子が居ないとダメなんだから」

「も、桃子ぉ〜! ナイスタイミングやで〜!」

 逃げ腰になっていた奈緒は嬉しそうに声を上げると、
 げに偉そうに腕を組み、呆れる桃子に抱き着いた。

 だがこの小さな援軍の登場に、喜びの声を上げられないのは春香たち。

 戦国大名さながらの出で立ちで現れた桃子を見て、
 春香は嫌な予感を感じながら彼女に訊いた。

「たったの二人? ……そっちも二人に見えるけど」


 すると桃子は澄ました顔で「ああ、ごめんね春香さん。何だか誤解させちゃったみたい」
 そうしてトンと、手にする軍配を自分の肩に乗せる。

 次の瞬間、辺りの木立ちから飛び出す影、影、影! 

 あっという間に春香たちを取り囲んだのは、鎧兜に身を包んだ無数の男たちだった。

 ギラギラと光る模造刀を鞘から引き抜き、彼らはじりじりと円を狭めていく。

「タ、タイムスリップでもしちゃったかな?」

 春香の言葉に、桃子がニヤッと頬を緩め――。

「あ、もしかして受けた?」

「バカじゃない!?」

 緊張感無く照れ笑いを見せる春香に対し、早くも桃子が冷静を欠く。

 まったく大した相手である。「こほん!」と咳をつくことで気を取り直し、桃子はずいっと胸を張った。


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