【ミリマス】ザ・ミリオンオールスターズ! 〜銀河の果てまで届けちゃいM@S〜
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◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2017/06/27(火) 19:09:32.93 ID:c8riKZqL0
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攻勢一転、窮地に立たされた奈緒が握った拳に力を込める。
二人が回転中に足を引っ掛けられて転ぶとか、
回っているうちに目を回してしまうとか、果てはバターになるだとか……。
海美たちのコンビネーション攻撃には、確かに幾つも穴があった。
そしてまた、その穴を突かれた時には自分がサポートできるよう、
奈緒は幾通りもの選択肢を予め用意していたのである。
にも関わらず、目の前に立つ春香はそんな弱点を
突くまでもなく正面から海美たちをいなして見せたのだ。
さらには地面から拾い上げた電磁棒で、
嬉々としながらトドメを刺すことも忘れない。
真、情け容赦のない所業である。
こんなことになってしまってはさしもの奈緒も戦意喪失。
唖然と成り行きを見守るか、今すぐこの場から逃げ出すか……。
いくら奈緒が手練れと言えど、それは策謀面でのこと。
剣技冴えわたるひなたあいてに、銃一丁では分が悪い。
「それじゃあ奈緒ちゃん悪いけど……道、開けてくれるよね」
武器を構えた春香とひなたに迫られて、奈緒が一歩後ろに身を引いた。
仲間を捨てて逃げるのか! と野次を飛ばすならば筋違い。
彼女はそもそも傭兵アイドル、命大事にお金がその次、勝てる戦はしない主義。
とはいえ、真打ちとは常に遅れてやって来るもの。
春香の読みが甘かったと言えばそれだけだが、
奇襲とは、襲撃とは、本来万全の準備を持して行うものだ。
……例えばそう! 相手が一筋縄でいかない標的であると事前に分かっているならば、
確実に仕留められるだけの戦力を投入するのが戦場の理。
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