37:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 01:31:33.97 ID:smyUCZOA0
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梨子ちゃんは、私の知ってる梨子ちゃんと似ているのかな。違うのかな。
曜ちゃんは、私の知ってる曜ちゃんと似ているのかな。違うのかな。
私が梨子ちゃんの所に行き始めてから、曜ちゃんはあまり元気がない。
水泳部はどうするの。
一度だけ小さな声でそう聞かれた。
千歌「私のせいだよね……」
けれど、どうしても水泳部には足が向かなかった。
じろじろと上から皆が見る中で、無様に足をバタつかせていた自分を思い出して、顔をしかめた。
梨子「何だか、今日は浮かない顔してる」
千歌「あ、ごめんね」
梨子「ううん、気にしないで」
梨子「気が乗らないときはね、好きな曲を弾くの。まあ、今はコンクールの曲ばっかりなんだけどね」
千歌ちゃんは好きな曲とか、あるの? そう聞かれて、またAqoursと答えそうになった。
μ'sの歌を挙げると、梨子ちゃんは口の中で「みゅーず、みゅーず」と数回繰り返した後、またピアノを弾き始めた。
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