293:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 04:46:06.88 ID:smyUCZOA0
皆が東京での思い出を口にするたびに、内浦の海を思い出した。
梨子ちゃんに抱きしめられながら、みっともなく声を上げて泣いた、あの時を思い出した。
皆が廃校の話をするたびに、屋上での夜を思い出した。
温かい光を放つランタンが空を満たした、あの震えるような夜を思い出した。
皆のおかげだと曜ちゃんが口にするたびに、Aqoursの皆の顔が浮かんだ。
この旅で出会った、「皆」の顔。それよりずっと前、一緒に浴衣を着た皆の顔を思い浮かべた。
そんな時、私はふらふらと、海辺で波を眺めるのだった。
千歌「これで、いいんだよ」
チリチリと胸が痛かった。
千歌「皆、頑張ってるじゃん。Aqoursは、輝きかけてる。輝ける。私だって、ここなら、9人でなら――」
曜「……」
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