204:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 03:33:23.61 ID:smyUCZOA0
千歌「私も手伝うよ!」
善子「あ、確か、曜さんの友達の……」
千歌「そう、高海千歌!」
善子「1年の津島善子です」
床に張り付いた原稿を折らないように拾い上げながら、善子ちゃんは器用に会釈した。
千歌「……」
やっぱり、「この」善子ちゃんはやけに普通だった。
善子ちゃんは黙ったまま原稿を集め、トントンと揃えて花丸ちゃんに渡す。
憮然とした顔で、原稿を睨んでいるようにも見えた。
花丸「ありがとう。ぶつかっちゃってごめんね。怪我はない?」
善子「大丈夫よ。こっちこそ、ごめんなさい」
花丸「……」
善子「じゃあ、私は行くわ」
花丸「よ、善子ちゃん!」
善子「えっと……?」
花丸「あ、ううん、何でもない……」
善子「……そっか」
善子ちゃんはくるりと踵を返して廊下を歩きだす。
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