144:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 02:51:45.84 ID:smyUCZOA0
鞠莉「ああ、そうそう。1ついいかしら」
千歌「……?」
鞠莉「2人は、元気?」
誰のことを聞かれたのかはすぐに分かった。
何気ない言葉だった。
けれど、それまでの鞠莉の言葉とは何かが違っていた。
再び傾けているカップで顔は見えない。細い声だった。
千歌「……なんだか、寂しそうだと思います」
鞠莉「……そう」
鞠莉さんはそれきり何も言わなかった。
千歌「失礼しました」
ゆっくりと扉を閉める。
鞠莉さんの姿が隠れていく。
最後まで紅茶のカップを傾けたままだった。
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