84: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 22:07:45.79 ID:5UUNa7QZ0
ノックの音が聞こえて、返事も待たずに扉が開いた。
「Pチャン、入るよー」
やってきたのはつっちーと日菜子ちんだ。
「美羽ちゃん居るでしょ――」
つっちーの元気な声は、私と目が合った時に弱まった。
小さく口を開けて気まずそうに私を見ていたけど。
「……でたな、ニュージェネレーション」
ちょっとぎこちなく笑顔を浮かべた。
「そっちこそ、ニューウェーブ」
「あれ、どうかしたの二人とも?」
「ほらー、やっぱり」
みうみうの反応を見たつっちーは日菜子ちんの方に訴えるように向いた。
「忘れとったやろ。美羽ちゃん」
「おやおや、これはいけませんねえ」
八の字眉毛で笑いながら、残念そうに日菜子ちんは首を振った。
そんな二人の態度に、「えっ? えっ?」とみうみうは困惑していた。
「な、なにかあったっけ?」
「これはなにかなー」
つっちーは斜めにかけたポーチからチケットを取り出した。
淡いピンク色のそれには、『無料券』と書かれている。
「あっ。今日だっけ?!」
「やっぱり忘れとったか」
はあ、とつっちーは首を振りながら息をついた。
全く状況が読みこめない。
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