72: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 21:48:40.10 ID:5UUNa7QZ0
「どうする、くみちー?」
「……ともかく動画だけ録画しとこ。後のことはその後に」
タブレットで、私とくみちーは動画の撮影をした。
何度か撮り直しをして、よさそうなものを保存したころには、かなりの時間がたっていた。
スマホを見ると、プロデューサーから折り返しの電話が入っていた。撮影に夢中で気付かなかった。
また電話をかけ直す。やはりプロデューサーは電話に出ない。
「タイミング合わないわね」
くみちーは腕を組んで考えていたが。
「それなら、ちひろさんに電話してみて」
「ちひろさんに?」
「ちひろさんならプロデューサーの場所、分かるでしょ。もし事務所にいるならすぐにでも乗り込めるし」
「乗り込むって……今日行くの?!」
ちょっとびっくりしたが、くみちーはきっぱりと答えた。
「そうよ。気持ちは熱いうちに伝えなきゃ。それには会うのが一番でしょ?」
「それに」と、くみちーは続けた。
「美羽には負けてられないじゃない? 私たちも少しはちゃんと行動しなきゃね」
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