本田未央「Re:サンセットノスタルジー」
1- 20
51: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 21:21:07.46 ID:5UUNa7QZ0


「私がみうみうを利用する訳なんかないでしょ?」

「本当にそうって言いきれるん?」

「当り前でしょ」


 それだけははっきりと伝えたかった。

 私だって、みうみうがいい子なのは十分に承知していた。利用するなんて、そんな思いはどこにもなかった。

 というか、利用するにしてもあんな突飛な真似はとらせないだろう。普通。

 更衣室の扉が開く。中から垂れ目がちな少女が現れた。

 全体的にふんわりとした雰囲気をしている彼女は、日菜子ちんだ。


「お待たせしました……おやおや? 未央さんもご一緒でしたか」

「あ、お疲れ。日菜子ちん」


 日菜子ちんは私と亜子ちゃんを交互に目を向ける。それからだらしなく頬が緩んだ。


「ふむふむ……このなんとも言えない空気……許されない恋の匂いを感じますね」

「なんでそうなるねん!」


 つっちーも無視してむふふと笑った日菜子ちんは、両頬に手を添えて視線を宙に彷徨わせた。


「それか、大事な人を奪い合う二人……妄想がとまりませんねえ……」

 日菜子ちんは乙女なロマンチストですぐに妄想に浸ってしまう。

 突っ走るという意味では、茜ちんと同じタイプの子だった。

 呆れるようにつっちーが息をついた。


「もう、アホ言っとらんと早く行こ。美羽ちゃんも待ってるよ」

「みうみうもいるの?」

「そうです。日菜子達でお茶会なのですよ〜。乙女の秘密の花園です……」

「ファミレスが乙女の花園なんて聞いたことないで」







<<前のレス[*]次のレス[#]>>
165Res/216.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice