50: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 21:19:59.15 ID:5UUNa7QZ0
「いやいや全く」
「ほんまさ。美羽ちゃん、いい子だもん」
気がつけばつっちーの顔から笑顔が消えていた。真剣な瞳が私を捉えて離さなかった。
「未央ちゃん、美羽ちゃんを利用とかしてないよね?」
「へ?」
私は呆気にとられる。全く理解出来なかった。
言葉の意味は分かる。ただその言葉が意味する事柄が、私とみうみうとの関係にまるで当てはまらなかった。
少なくとも私の中では。
「えっと、利用って……?」
「美羽ちゃん、いい子だからさ。本当は未央ちゃん達がやりたいことの為に、美羽ちゃんを巻き込んでるとかないん?」
「ちょ、ちょっと待ってよ。なんでそうなるの?」
つっちーの言葉に頭がいよいよ混線してきた。必死に解きほぐしながら、選びだした言葉を口へなんとか引っ張り出した。
「昨日のことだったら、みうみうが勝手にやったことだし」
「でも、ぎゃふんと言わせたかったんちゃうん。Pちゃんのこと」
それはたぶん、くみちーがみうみうに話したのだろう。プロデューサーをぎゃふんと言わせたいと。そしてそれがみうみうからつっちーに伝わった。そういえば、プロデューサーもぎゃふんと言っていたと今さら気付いた。
そしてあの行動をみうみうはとった。
みうみうは確かに、サンセットノスタルジーで舞台に立ちたいと言った。
だけど、それにはどこか私達の押し付けがあったのではないか。
少なくとも、つっちーはそう感じているらしい。
「アタシな、美羽ちゃんのことめっちゃいい子やと思ってる。だからもし、未央ちゃん達が美羽ちゃんを利用しようとしてるなら、アタシ……許せへんよ」
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