4: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 19:50:43.25 ID:5UUNa7QZ0
プロデューサーは車でラジオ局まで送ってくれると、別の現場に向かった。
「階は分かるよな?」
「もっちろん」
私は一人でラジオ局に入ると、エレベーターで収録のある階へ向かった。
エレベーターを出たすぐ目の前に、局の番組ポスターが並んで張られていた。
柔らかな頬笑みがポスターの中から私に向けられている。
高森藍子。あーちゃんのラジオのポスターだ。
今日はそのラジオのゲストだった。
ウェーブのかかった深い栗色の髪を後ろで結んで、ゆったりとした服でリラックスした笑みを浮かべている。
ポスターも可愛いが、本物の方がもっと可愛い。
でも私の眼は、その隣のポスターに向けられていた。
穏やかなあーちゃんのポスターとはま逆。
『新番組!』と謳われたポスターでは、三人の少女が思い思いのポーズで立っていて、ともかく元気いっぱいという感じだ。
その中央で大きく両手を広げる子。
後ろで髪を結んでいるのはあーちゃんと一緒だけど、髪は黒くウェーブもかかっていない。耳の前に垂らした髪は短め。
なによりも、その弾ける笑みはあーちゃんとは全然違っていた。
「あ、未央ちゃん!」
声に振り返ると、まさにその少女が立っていた。
矢口美羽。みうみうだ。
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