24: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:25:41.97 ID:5UUNa7QZ0
笑いが波のように引くと、くみちーが言った。
「久しぶりだね」
「うん、久しぶり」
連絡をとりあっていたし、お互いの活動は見ていたはずだ。
言うほど久しぶりという気はしないけど、こうやって会うのは久しぶり。
だから、やっぱり久しぶりでいいのだと思う。
私たちは駅の近くにあったチェーンの喫茶店に入った。
カウンターでアイスコーヒーを注文して、空いている席に座って近状報告をし合った。
「そうそう、あの雑誌の連載、なんかいい感じだよね」
「読んでくれたんだっけ?」
「うん」
「自分が読んだことのある雑誌に連載が載るなんて、思ってなかったよ」
くみちーは苦笑していた。自分でも信じられないという風に。
「それもアイドルとしてなんてね」
「そっか、くみちーってモデル志望だったもんね」
「まあね。モデルの方は落ちちゃったけど」
私はくみちーの姿が見やすいように少し椅子を引いた。
アイスコーヒーを飲みながら首を傾げるくみちーの姿を、指で作ったフレームで切り取る。
「どうしたの?」
「いや、もったいないことをしたなーって思っただけ。今のくみちーなら、トップモデル間違いなしだよ」
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