144: ◆saguDXyqCw
2017/06/19(月) 00:42:25.05 ID:0mGdZrJv0
みうみうが言ったことを、私たちは実行することにした。
みうみうが呼吸を合わせる。
「せーの」
三人で顔を合わせるように立って、両手を頭の上に持って行って。
「みうさぎぴょーんぴょーん!」
「みおうさぎぴょーんぴょーん!」
「くみこうさぎぴょーんぴょーん!」
声を合せて体を跳ねた。
少しの間の後、くみちーが噴き出した。
「もう、これなに?」
「舞台前にやるようにしてるの。緊張を解くためにさ」
「緊張しないっていうか……気が抜けるっていうか」
「リラックスしてるってことだよー!」
しばらく笑いあっていたけど、それは波のようにゆっくりと引いていき。
私たちは、頷き合った。
「いい」
くみちーが口を開く。
「お客さんの思い出も視線も、全部私達で独占するわよ」
「分かった、久美子さん!」
「了解だよ」
私たちはマイクを手にとって。せりにスタンバイする。
前の演者の曲が終わった。歓声が上がる。呼吸を整える。
イントロが始まった。
サンノスの為の、ミツボシのイントロが。
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