142: ◆saguDXyqCw
2017/06/19(月) 00:37:40.57 ID:0mGdZrJv0
登場するための舞台裏へ向かう。
すでに、くみちーとみうみうが立っていた。
それぞれに造詣の違う、白と星を基調に彩られた衣装だった。
くみちーが私を見取ると、両手を腰に当てた。
「遅いわよ、未央」
「これでも全速力で来たんだからね」
「ポジパの舞台、よかったよー!」
控え室のモニターで見ていたのだろう、みうみうが駆け寄って私の両手を包むように握った。
「へへ、ありがと」
「あれだけ全力で、体力はちゃんと残ってるでしょうね」
からかうようにくみちーが言った。
「あったりまえでしょ? この本田未央。体力には自信があるからね」
「倒れたのはどこの誰よ」
「それには目をつぶって欲しいというか……」
「もう、ホント頑張り過ぎは駄目だよー。いや、でも今は頑張ってほしいけど……うう」
自分で言いながら混乱したみうみうは頭を抱えた。
全く、なにをやってるのか。気が抜けるようで笑ってしまって。
「そろそろです!」
スタッフさんの声に、緊張が走った。
165Res/216.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20