128: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 23:59:16.86 ID:5UUNa7QZ0
うだるような暑い日だった。
今年最高の暑さだったという。
もう夕方だというのに、暑さは引くどころか増しているようにさえ感じられた。
じめじめと肌に張り付く暑さに、辟易した。
今日はくみちーの家に泊まりに行くことになっていた。
私の隣を、みうみうが歩いていた。
みうみうが提案者だった。
サンノスの三人でどこかに遊びに行かないかと、ある日みうみうは言った。
するととくみちーが家に誘ったのだ。
仕事の都合などで、三人の予定はうまく合わない。
会えるとしても夕方か午前中と中途半端。
なんやかんやで、泊まりで遊ぶことになった。
途中でスーパーに寄って、お菓子やジュースを買い込んだ。それからレンタルショップでいくつかのDVDも。
くみちーの家に着いて、チャイムを押した。
「やっほー、くみちー」
「こんばんはー」
少しして、ドアの鍵があくと、小さく扉が開いた。
「ほら、入って」
くみちーはドアの陰に隠れるように手招きした。
姿をみせないことに疑問を覚えながら、私たちは家に入った。
すぐに理由を理解した。
くみちーは無地のスウェットを上下に着ていた。
前に来たときは部屋着でも、もっとお洒落なものを着ていたのに。
よく見れば、化粧も最低限だ。
「くみちーもそんな恰好するんだ」
「キレイにはオフの日も必要なの。誰かにいったら怒るからね」
その飾らなさが、返ってくみちーのキレイさを際立てていたけど。
事情の飲めないみうみうが、首を傾げていた。
165Res/216.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20