本田未央「Re:サンセットノスタルジー」
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117: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 23:36:56.67 ID:5UUNa7QZ0

 
 プロデューサーに、私は頭を下げる。


「お願い、プロデューサー。私のわがままなのは分かってる。私のせいでこうなっちゃったのも。でも、やっぱりサンノスで出たいんだ」


 自分のしていることが、どんなことか理解していた。



 プロデューサーを脅しているのだ。

 今まで私たちの為に頑張ってくれたプロデューサーを、自分たちを人質にして。


 軽蔑される手だ。

 怒られたっておかしくない。

 ふざけるなって怒鳴りつけられて、侮蔑の視線を向けられても。

 それでも、私はやりたかった。



「……分かったよ」


 プロデューサーは息をついた。観念したように、ゆっくりと。


「善処はしてみる。だから、その馬鹿げた願いだけはやめてくれよ」


 そう言ったプロデューサーは、怒りはなく。



 少しだけ、微笑んでいた。







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