109: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 23:20:56.05 ID:5UUNa7QZ0
全身から血の気が引いた。
「え、それって。は?」
なにか悪い冗談だろう?
すぐに笑って嘘と言ってくれるんじゃないか。
期待していても、くみちーの表情は沈んだまま。みうみうも、他の二人も。
不安は胸の奥に吹雪の様に積もっていく。
「どういうことなの」
くみちーは答えなかった。どうして黙っているのか。
段々と不安は困惑になり、困惑は怒りへと姿を変えて。
「ねえ、どうして。どうして中止になんか……」
そして怒りは、最後に恐れに変わっていた。
どうしてなんて、馬鹿な言葉でないか。
この状況が、なによりも物語っていた。
「私のせい……?」
くみちーの表情が、微かに強張った。
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