103: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 23:06:46.02 ID:5UUNa7QZ0
その一週間後だった。
その日はポジパのレッスンがあって、その後にサンノスのレッスンが入っていた。
梅雨に入り、小雨がじめじめと降る嫌な日だった。
トレーナーさんが手拍子でリズムを取る。
それに合わせて私とあーちゃん、茜ちんは体を動かしていた。
ターンをするところで、私は血の気が引いた。
いきなり足の踏ん張りが利かなくなった。
支えていた筋肉がどっか行ってしまったみたいに力が抜けた。態勢を崩した私は床に尻餅をついてしまった。
「未央ちゃん!?」
あーちゃんが私の傍らに寄ってくる。
「大丈夫、未央ちゃん?」
「平気平気。ちょっと滑っちゃっただけだから」
バクバクと跳ねる心臓を誤魔化すように笑いながら足を動かす。ひねったりはしていない。
しかし、トレーナーさんは不安そうだった。
「本田、疲れがたまってるんじゃないか。今日はここまでに……」
「だ、大丈夫です!」
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