八幡「異本・たとえばこんなバースデーソング」
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64: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 20:21:05.57 ID:/+LAMdvF0
「小町からはこれです、結衣さんに気に入って貰えると嬉しいですっ」

「小町ちゃんもありがとう、ご飯、すっごく美味しかったよ!」

 そして小町からはアロマオイルとキャンドルのセットが渡される。

 ……それ、小町が前に雑誌で見てたやつだな。


「けふこんけふこん、わ、我はこれを……」

「中二、これは何?」

「は、初めて『オタクの我が女子に誕生日プレゼント贈る事になったんだが』というスレを立ててしまった、『リア充氏ね』と書かれて動悸が抑えられなかったぞ我……」

「わぁ、ヘッドホンだ! 中二ありがとう!」

 そう言い、由比ヶ浜は材木座の手を握り締める。


「へへぶぅぁ!! こ、これが、女子の温もり……ぐはぁ! 我が生涯に! 一片の……悔い無し!!」

 ……初めて女子に手を握って貰えたのが嬉しかったのだろう、感激のあまり、材木座昇天しちゃったよ。

 しかし、こいつがちゃんとしたプレゼントを持って来た事が何よりの驚きだ。

 掲示板にスレ立ててまで悩んだ辺り、材木座も材木座なりに由比ヶ浜の事を考えていたのだろう。


「急だったからな、これぐらいしか用意できなかったが、良かったら使ってくれ」

「平塚先生も、ありがとうございます!」

 平塚先生も先程用意して来たのだろう、本らしき物を由比ヶ浜に手渡していた。

 由比ヶ浜が中を取り出すと、「ゼロから始めるお料理生活」という、どこかで聞いたようなタイトルのレシピ本が出て来た。


「由比ヶ浜も、これぐらいは作れるようになれるといいな」

「平塚先生……はい、あたし、頑張ります!」

 大事そうに本を受け取り、元気に返事をする由比ヶ浜だった。


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