八幡「異本・たとえばこんなバースデーソング」
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11: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 18:15:39.33 ID:/+LAMdvF0
「良いと思いますっ、私達も何やろうか考えてたところですし」

「じゃあ、決まりですねっ」

 小町の声に一色も笑顔で返す。

 それを見るなり、葉山も安堵の表情をしていた。


「今日はその話を奉仕部とする為に、優美子と姫菜に結衣を任せていたんだ」

「ふむふむ、つーまーり、これは皆さんから結衣さんへの愛の込められたサプライズって事ですね、いやぁさっすが葉山先輩、うちの兄にも見習って欲しいもんですよほんと」

「馬鹿にするなよ小町、俺はこう見えてもサプライズにかけて言えば結構やる方なんだぞ、むしろ驚かれすぎて麻痺させるぐらいまである」

「それはサプライズではなくてパラライズね……ライズしか合ってないじゃない……」

 俺の渾身の自慢に対し、冷淡に突っ込む雪ノ下だった。


「あははは……まぁそういう訳だったんだけど、結衣を借りても大丈夫だったかな」

「ええ、今日は特に依頼も無かったから問題はないわ」

「まぁ、基本的に勉強してるか本読んでるかの部活だしな」

「そっか……それで、どうだろう」

「一応、その誕生日会に誰が来るのか聞いても良いかしら」

「うん、俺が声をかけたのは……」

 葉山が出席者のリストと思わしきメモを取り出す、そこには葉山と三浦が声をかけた、由比ヶ浜の誕生日会の参加者の名前が載っていた。

 リストを見せて貰うとそこには主役の由比ヶ浜を筆頭に主催の葉山と同じグループの三浦、海老名さん、戸部、大和、大岡、一色は勿論のこと、何と相模の名前まであった。


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