219: ◆ddl1yAxPyU[saga]
2017/08/12(土) 00:57:12.19 ID:J7Obj3h10
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善子「――はぁ…はぁ……はぁ」
善子の目の前にはおびただしい数の死体が倒れていた
倒しても倒しても増え続けた敵
その増援もようやく収まったのだ
壁に背中を預け、ずずずと引きずりながら座り込む
その壁には善子の血痕がベットリと付いていた
体には無数の銃傷や刺創、熱傷を負っていたのだ
善子「や…やった……やったわ。私は……生き残った……!」
先の戦闘で塞いでいたシャッターは破壊されている
この先を進めば出口に行ける
善子「二人とも、待って……なさい…今……戻る………か…ら」グググ
善子は立ち上がり、歩き出そうとするが……
――ドサッ
善子「あ……れ……?」
うつ伏せに倒れ込む
善子を中心に円形状に血が広がっていった
善子(うわぁ…これ全部私の血かぁ。この量はやばいわ)
善子(死ぬの…? こんな場所で、たった一人で……?)ゾッ
善子「……あ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! い、いやだあ゛あ゛あ゛」
善子(死にたくない…独りで……逝きたく……ない)
善子(お願い…誰か……助けてよぉ……)ジワッ
――グイッ
善子の体を引き上げ、肩を抱えられた
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