千歌「カタストロフィ…か」
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211: ◆ddl1yAxPyU[saga]
2017/08/12(土) 00:48:04.60 ID:J7Obj3h10

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鞠莉『――やった…やったわ!! 遂に伊波から一本取れたわ!!!』ワーイ

執事『ふぅ…負けたー。強くなったね、お嬢様』

鞠莉『まあ…“左手しか使わない”“防御不可”“一発でも当てれば勝ち”のルールで10回目にしてやっと勝てたわけだけど』アハハ…

執事『ふふ、本気の私と戦うにはまだ三年早いよ♪』

鞠莉『むぅ…この化け物めぇ』

執事『誉め言葉、として受け取るよ』


鞠莉『それで…約束は覚えている?』

執事『私が何故、鞠莉ちゃんと同じ“黒いスーツ”を持っていたかだったよね』

執事『簡単に言えば、私も鞠莉ちゃんと同じであの部屋のメンバーなんだよ』

鞠莉『…まあ、そうなるわよね』

鞠莉『でも、スーツをまだ持っているって事は部屋から解放されていないんだよね?』

執事『ええ、昨夜もミッションを終わらせてきました』

鞠莉『Really!? 全然気が付かなかったわ…』


執事『――日本に初めてガンツが置かれたのは、北海道、新潟、東京、静岡、大阪、福岡なの。私は、静岡チームに所属していたんだ』

鞠莉『伊波は初期メンバーだったのね』

執事『そうなるね。でも、特別に選ばれたわけじゃないよ。他の人と同じようにミッションが行われる日に偶然死んであの部屋のメンバーになったんだ』


鞠莉『…ん? でもおかしくない?』

鞠莉『伊波は静岡のガンツチームなのよね? だったらどうして今もあの部屋に居ないのよ? 静岡にガンツは二つ置いてあるの??』

執事『うんん。ガンツは東京を除いて各都道府県に一つしか設置されていないよ』

鞠莉『東京を除いて?』


執事『鞠莉ちゃんはこんな事態を想定した事ある?』

鞠莉『?』


執事『ミッションで設定された星人に参加者全員が殺害された場合だよ。出現する星人の強さのランダム性は実感していたでしょ?』

鞠莉『…確かに。目をつぶっても倒せる時もあれば、全滅を覚悟する程強かった時もあったわね……』

執事『それほどの強敵を倒し損ねたミッション……一体誰がその後始末をするんだろうね?』

鞠莉『……考えた事なかった』

執事『そんな緊急事態に対処する為に、ある一定の条件を満たした強者が招集されるガンツの部屋が東京にあるんだよ』

執事『メンバーは大体5、6人ってところだね。いくら強くても死ぬ時は死ぬから、欠員が出ては補充の繰り返しだったからさ』

執事『あー…でも、最後に召集された東京チームの二人は別格だったね。特にサイドテールの子が凄くてさ! 今まで出会ったメンバーの中でもトップクラスの強さだったね』ウンウン


執事『まあ、結論から言えば私は凄く強いんだよ! だから、カタストロフィでは私を上手く使ってね?』ニッ

鞠莉『…頼もしい仲間が身近にいたものね♪』





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