191: ◆ddl1yAxPyU[saga]
2017/07/30(日) 02:19:58.00 ID:kzjjcNWL0
そう言い残すと、二人は駆け出した
生き残る為にはこの敵の撃退は必至
鞠莉がいかに早く弱点を見つけ出せるか
全てはそこにかかっている
果南(同じ理由…? 私は今まで…自分が死にたくないから戦って……)
鞠莉「おりゃあああ!!!」
星人「…!」グラッ
鞠莉(打撃は通じる! 攻撃さえ当たらなければ大丈夫!!!)
ダイヤ「後方にも気を付けて!」ギョーン!ギョーン!
果南(……違う、私が戦っていた理由はそうじゃない)
鞠莉「くっ! 段々と動きが速くなってない!?」
ダイヤ「一旦下がって!」
果南(最初は自分が生き残れればそれでよかった。でも、曜が私を庇って死んだとき思ったんだ…私の目の前で大切な人が死ぬところを見たくないって)
鞠莉「ダイヤ!! 危ない!!!!」
ダイヤ「がはっ!!!?」グシャ!
鞠莉「このっ!! お前たち! 私を…見ろおおおお!!!!」バキッ
果南(死にたくないって気持ちは嘘じゃない。噓じゃないけど、それ以上に――)グググ
――グラッ
鞠莉「んな!? 足元が!!?」
星人「――!!!」ブンッ!
鞠莉(ヤバ……これ避けられない!?)ゾッ
ダイヤ「鞠莉いいいいいいいい!!!!!」
――ドスッ!!!
鞠莉「……え?」
足場が悪かったせいで体勢を崩した鞠莉。
回避不可能のタイミングで繰り出された攻撃だったが
その攻撃は鞠莉には当たらなかった。
尻餅をつく形で地面に座り込んだ鞠莉の足元には
うつ伏せに倒れている果南の姿があった。
寸前で駆け付けた果南が鞠莉を突き飛ばしたのだ。
一方、ダイヤは鞠莉と果南から敵を離すため
奴らの気を引き付ける。
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