千歌「カタストロフィ…か」
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11: ◆ddl1yAxPyU[saga]
2017/06/18(日) 00:53:09.89 ID:eX5gz9H+0


突然、後ろから自分の名を呼ぶ女性の声がしたのだ



梨子「…へ?」クルッ

執事「あぁ、やはり桜内様でございましたか。鞠莉お嬢さまより梨子様をお迎えに上がるよう承りました」

梨子「鞠莉さんが?」

執事「ええ、すぐ近くに車を用意しています。どうぞこちらへ」



「おい、ちょっと待てよ!!」

執事「…何でございましょう?」

「何勝手に連れて行こうとしているわけ? こっちが先なんだけど!?」

梨子(いやいや、勝手に連れて行こうとしたのはそっちでしょ)



男の一人が伸縮警棒を取り出す

武器を目視した執事の顔が一気に険しくなった。



執事「…随分と物騒な物をお持ちで」

「うるせぇ、怪我したくなかったら大人しく帰れ!」

梨子「あなた…自分が何をしているか分かっているの!?」

「やかましいわ! てめぇが素直に従ってればコイツはケガしないで済むんだよ!!」



彼は明らかに興奮状態に陥っている

周りにいる仲間も止めるよう色々と言っているようだが、全く耳に入っていない

いつ襲ってきてもおかしくない状況だ。



執事「お止めなさい。ケガだけじゃ済みませんよ?」

「はっ!! そりゃ済まないだろうな!!!!」ブンッ!



男は警棒を振り上げる

刃物に比べ、殺傷能力は低いものの、打ち所が悪ければ死に至る危険な武器だ

安易に人に向けていい代物ではない。


そんな凶器を躊躇いもなく、執事の頭に振り下ろす



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