14: ◆2tw7Ji6IluEW[saga sage]
2017/06/17(土) 16:30:21.63 ID:FNohgaRnO
──大学はわざとパラ宿から遠いところを選んだ。今まで僕は色んな人に迷惑かけてきた。だから誰にも頼らなくていいようにした。
レオナとか家族以外には誰も教えなかった。嘘をついた。だから、パラ宿駅で見送りに来たのは家族だけだった。
なのに、新幹線に乗って、発車するときにふと窓から駅のホームを見たら、らぁらがいて。すごく顔をくしゃくしゃにしながら、「ドロシーさん!」って叫んでて。
でも、無情にも新幹線は動きだして、僕には何もできなかった。窓から見えるのは、だんだん遠くなっていくらぁら。そのらぁらが泣きながら走っているのを見て、なんだかつられて泣きそうになった。
でも、迷惑をかけたくないとそのことを自体を忘れようとした。そして、忘れた。
28Res/11.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20