P「アイドルマスターと」あやめ「シンデレラガール」
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27: ◆LwyZOMDa4U[ saga]
2017/06/18(日) 15:07:48.44 ID:gOIwCwrL0

P「...これは?」


あやめ「夢の道を歩む事となった記念と、誕生日の時に渡し忘れてしまっていましたので...」


恥ずかしいものですが。とあやめは言葉を付け足す。
これが、あの時渡そうとしていたもの...か。
その時、俺の中の止まっていた何かが再び動き出すのを感じた。
ああ...そうか、俺はあの時から...


P「いや...ありがとな、あやめ。嬉しいよ」


俺はあやめに平凡な感謝の意を贈る。
だが、それはあやめには平凡には映らなかったようだ。


あやめ「...P殿、目から涙が」


P「え?」


俺は目元に手を当ててみる。...濡れている。確かに涙を流しているようだ。


P「はは、おかしいな。嬉しいんだけど。でも、涙が出てくるんだ」


P「ああ、やっとこうしてまた、二人で一緒にいれてっ、凄い、嬉しいんだ...っ!」


あやめ「P殿...わたくしも嬉しいです...っ」


そう言うなり、あやめも泣き出す。
人目も気にせず、俺たちは二人で泣き続けた。


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...恥ずかしいところを見せてしまった。
あの後、泣いていた俺たちはあやめのお母さんに怒られた。うるさいと。
だがその時に、懐かしいわね、とも言われた。


あやめ「...叱られてしまいましたね」


P「...ああ、そうだな」


そのまま気まずい雰囲気のまま俺は帰ろうとする。
...そうだ、その前にもう一度あやめにお礼を言っておこう。


P「あやめ...ストラップ、ありがとな!」


あやめは、俺が昔いつも見ていた、とびきりの笑顔でこう返した。


あやめ「主君に尽くすのが、しのびの役目ですから!」


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...もう迷いはない。俺はプロデューサーとして、あやめを必ずシンデレラにしてみせる。俺の全てをかけて...!
......それが俺が、あやめの隣にいられるただ一つの方法だから。


P「...12時の魔法は、解けさせてたまるか...っ!」


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