38: ◆SESAXlhwuI[saga]
2017/06/16(金) 19:33:34.02 ID:yFIcZ1s10
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「志保!今日はヨロシクなの!」
「美希さん、よろしくお願いします」
午後からの合同レッスン。一緒に踊る美希さんは、珍しく未だにキラキラしたままだ。いつもなら、昼寝の時間と言って欠伸をしていてもおかしくない時間なのだが。
ガチャリと、扉が開く音がした。
「!待ってたよ、ハニー!」
「うわっ!?お、おい美希!扉を開けた瞬間抱きつくなって!」
「ハニーなら受け止めてくれるって、信じてたのー!」
頬ずりをするトップアイドルを見て、彼は大きくため息をつく。ただし、ため息はついても引き剥がそうとはせずに、そのまま頭を撫でている辺り、彼らの信頼関係が強固であることを表していた。
少しだけ、心に靄がかかった。
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