39: ◆SESAXlhwuI[saga]
2017/06/16(金) 19:34:09.12 ID:yFIcZ1s10
「プロデューサーさん、早くレッスン始めませんか。時間、勿体ないですから」
「やる気だな、志保。よし、美希も離れてくれ。レッスン始めよう」
「もー、仕方ないの……後でゴホウビのいちごババロアで許してあげるの!」
美希さんは名残惜しそうに離れると、とぼとぼと私の隣まで歩いてきた。
「ハニーもイジワルなの……」
「れ、レッスンですから……」
心なしかアホ毛までいつもより下がっているように見える先輩は、私から見ても可愛かった。当然だろう、そうでなくては765を引っ張るトップアイドルなどやってられないだろうから。
美希さんは、立ち尽くしてからも唇を尖らせていたが、プロデューサーさんの視線に気づくと、もう一度だけ悲しそうな顔をして、表情を真剣なものへと変えた。その切り替えは、さっきまでと同じ人ではないように思えた。
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