【ミリマス】ライアー・ルージュ
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19: ◆SESAXlhwuI[saga]
2017/06/16(金) 19:22:45.27 ID:yFIcZ1s10
 時計を眺める。8時30分。もうすぐ、集合時間になってしまう。シャワーを浴びたりする時間を考えれば、そろそろ切り上げる時間だ。
 振り返って、部屋から出ようとする。そこには、彼の姿はなかった。観察すると言いつつ、途中で帰ってしまったのだろうか。
 見ていて欲しいとは一片たりとも思っていなかったが、そそくさと帰ったというのは、それはそれでつまらないと鼻を鳴らす。私の踊りに飽きたから?そんな事を少し考えると、何故か無性に腹が立った。
 さぁ、もう引き上げ――
 「……えっ?」
 私は思わず声を漏らしてしまう。入ってきた時にはなかったはずなのに、ボトルと紙きれが置いてあったからだ。下敷きにされるように置かれていた紙切れだったために、下の紙は結露で湿っていた。これでは、コースター代わりにもなっていないだろう。


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