【ミリマス】ライアー・ルージュ
1- 20
15: ◆SESAXlhwuI[saga]
2017/06/16(金) 19:20:05.50 ID:yFIcZ1s10
「なぁ志保。自主レッスンだからって遠慮する事はない。俺に声を掛けに来てくれよ。そうしたら俺が見るから、俺が見ている時だけに、レッスンの時間を限定してくれないか?」
「嫌です。時間が決められてたら、出来るところも出来なくなっちゃうじゃないですか」
「頼むよ。お前が下手に怪我するのなんて、俺は見たくないんだよ」
「別に、いつも怪我するって決まったわけじゃないでしょう」
 知らず知らずのうちに唇を尖らせる。少し、苛立ってきている自分を自覚しつつも、これ以上ちょっかいをかけられるのが耐えられなかった。
 ――私の事を何も知らないのに、そうやって勝手に踏み入ろうとしないで。
 そんな私の無言の威圧に怯んだわけではないだろうが、先ほどとは違う眉のひそめ方をした彼は静かに立ち上がると、私に悲し気な目を向けて去っていった。
「……余計なお世話よ」
 感情が抑えきれず、思わず声が漏れた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
49Res/35.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice