右京「聲の形?」
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75:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 18:47:43.97 ID:oprjNj9s0


「不幸にもあのクラスでは硝子さんに対する配慮は成されなかった。
そのせいで硝子さんは次第に周りから孤立してしまった。
何故こんなことになったのか。
それは勿論担任の竹内先生が硝子さんの障害に無理解だったことが大きい。
しかしそれだけではなく母親であるあなたが
硝子さんに普通であることを押し付けてしまったことにあるのではありませんか。」


「あなたは硝子が普通であることがそんな難しいことだというんですか!?」


「そう、障害を抱える硝子さんには普通であることは難しいことなんですよ。
難聴、さらに転校してきたばかりでろくに周りとコミュニケーションも取れない。
クラスメイトたちは足を引っ張る硝子さんに対して負の感情を抱いている。
そんな状況で硝子さんに普通を求めることがどれほど酷であるかわかりますか。」


障害を抱えている硝子に『普通』を求めること。

それは母親であっても健常者である八重子には決して理解できない悩みだ。

硝子が普通であろうとするほど周りから孤立していく。それは悪循環に等しい行いだ。


「だからこそあなたは立ち止まるべきです。今ならまだ間に合います。
硝子さんに普通を求めるのではなくどうかありのままのあの子を受け入れてください。」


それが警察官としての領分を超えたであろう右京の意見だ。

今こそ歩みを止めて振り返るべきだと…

そうでなければ手遅れになるとそう告げた。

しかしそれでも未だに諦めた素振りを見せない八重子。

そんな八重子に右京はさらなることを指摘した。

それは西宮家が抱えているもうひとつの問題だ。




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