右京「聲の形?」
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64:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 18:34:26.86 ID:oprjNj9s0


神戸「それは以前にも同じことがあったからですね。」


「神戸くん、ようやく合流してくれましたか。」


「ええ、杉下さんの読み通りでした。
硝子ちゃんは転校前の学校でもイジメを受けていたらしいです。
それが原因でトラブルが起きてこうして今の学校に転校する羽目になったとか…」


先ほどから右京とは別行動を取っていた神戸。

そんな神戸が何を調べていたのか?それは硝子が居た前の学校のことだ。

神戸の調べによると硝子は前の学校でも今回のような嫌がらせを受けていたらしい。

その時の被害は微々たるものだったので有耶無耶に処分されてしまい

西宮親子はある意味泣き寝入りの形で幕引きとなった。

それを踏まえると今回の件は前の学校の時のような二の轍は踏みたくなかったということ。

つまり右京の指摘する八重子の憂さ晴らしというのも強ち間違いではないようだ。


「先ほどお宅に招かれた時に家の様子を見ましたが何年も住み慣れた様子でした。
それなのに硝子さんはつい最近この学校に転校してきたとのことだった。
余所から引っ越してきたわけではないとするなら
それは前の学校でトラブルが起きたということになりますね。」


「転校前の学校で聞きましたが
人間関係で何度かトラブルが起きていたらしいですね。」


「神戸くんの調べた通りならあなたはこうした事態を予測することも出来たはず。
その時点で他の子とはうまくやれないと判断して養護学校という選択肢もあった。
それにも関わらず再び普通学級のこの学校へと転校させた。
確かにイジメた子供たちにこそ非はあります。
ですが子供がイジメられる可能性の高い学校へ転校させるのもどうかと思いますよ。」


もううんざりだ。それが八重子の心情だった。

こんな見ず知らずの刑事たちにここまで指摘されるとは侮辱もいいところだ。

仮にそうだとしてだからどうした?それで自分は何か悪いことをしたとでも?

それに硝子だって今は無理でもいずれは健常者の子供たちと触れ合えることができるはず。

それなのにこの刑事たちはそんな可能性を踏み潰そうとする。

そんなことはさせない。何を言われようと母親として頑なな姿勢を決して崩すものか。

そう改めて決意した八重子はこう言い放った。



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