62:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 18:32:23.57 ID:oprjNj9s0
「それなら石田くんのお母さんはどうですか。
今回あなたは石田さんにかなりの迷惑を掛けたじゃありませんか。」
「石田さんに迷惑って何を言ってるんですか!
あの女の息子は硝子をイジメていたことをあなただって知ってるでしょ!
子供をあんな下品なクソガキに育てて何が迷惑よ!?」
八重子はここが校舎であることも関わらず怒鳴るように石田の母を罵倒した。
あの女が石田をあんなクソガキに育てた。
だから迷惑を被ったのは私たちの方だ。
それなのに何が迷惑かと…そう怒鳴るように叫んだ。
「確かに石田くんが硝子さんにイジメを行ったことは事実であり
彼の保護者である母親にはそのことを償う義務があります。
しかしそのために損害金である170万円のお金を用意しなければならなかった。」
「そんなの当然でしょ!石田くんはそれだけのことをやらかしたんですよ!」
「ですがいきなり170万円を持って来いと言われてそんな大金を簡単に用意出来ますか?
言っておきますが
補聴器の弁済に用意した170万円は石田さんが汗水垂らして得た大切なお金です。
そのお金は決して軽々しいモノではありませんよ。」
「だから何なの!娘は深く傷ついたのよ!」
「確かに硝子さんは深く傷ついた。
しかしこうも思うんですよ。
あなたが補聴器の壊れた最初の1〜2回で
硝子さんのイジメに気づけばこんな事態にまで酷くはならなかったはずだと…」
その指摘を受けてそれまで怒鳴り散らしていた八重子の声がピタリと止んだ。
まるで何か痛いところを突かれたみたいに険しい顔になる八重子。
だが右京はそんな八重子に構わず自らの考えを述べた。
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