49:名無しNIPPER[saga]
2017/06/16(金) 23:00:48.42 ID:tEL3Ffkj0
右京「あなたの目論見はこうだった。
石田くんたちによる硝子さんのイジメをエスカレートさせる。
止める大人がいなければ子供たちは必然的に増長しますからね。
そして極めつけは石田くん。彼もまたあなたにとっては厄介な生徒になりつつあった。」
石田「何で…俺が…?」
「それはキミが授業妨害を行ったからでしょう。
竹内先生にしてみれば授業は業務の一環、それを妨げる石田くんなど邪魔者でしかない。
だからあなたはこの機会に厄介な二人を排除しようと考えた。」
右京の推理に石田は思い当たる節があった。
それは硝子イジメで竹内は何度もその現場を目撃したのにそれを強く止めなかったことだ。
だから自分の行いは許されるものだと勝手に解釈を行った。
そのせいでイジメは自分でも歯止めが効かなくなるほどエスカレートしてしまった。
それに竹内はかつてイジメを行った自分に対してこう告げた。
『でもまあお前の気持ちはわかるよ。』
あの時、竹内は注意をせず自分の行いを肯定した。
それは竹内自身も西宮を疎んでいたからと解釈していた。
今思えばあれは自分をスケープゴートさせるための罠ではなかったのかと疑うほどだ。
「そして竹内先生が石田くんのみを選んだことにも意味があった。
それは石田くんの家がシングルマザーだからですね。
父親がいない以上、強気に出られることはない。
大人しく170万円を払ってくれると踏んだからでしょう。」
美也子「そんな…嘘でしょ…」
さらに石田一家にのみ170万円の支払いを告げたことにも指摘をしてみせた。
硝子の補聴器の損害金は高額だ。
いざという時、その責任が自分に及ばないために
敢えて強気に出れないシングルマザーの家庭である石田一家を選んだのではないか。
そのことを聞いて思わず竹内に疑惑を向ける美也子。
確かに自分の息子がイジメの主犯だったことは間違いない
親として息子が余所の子を傷つけた以上は責任を負わなければならない。
それにしても…そんな理由で…
信頼していた教師に裏切られてしまい
この場にいる誰もが何を信じればよいのかわけがわからなかった。
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