150:名無しNIPPER[saga]
2017/06/23(金) 17:26:44.09 ID:3ai9I0vk0
『石田くん、さっきはあなたのおかげで助かった』
『私を助けてくれてありがとう』
『それと…迷惑をかけてごめんなさい…』
手話のわからない石田に右京がそのことを伝えてあげた。
その意味を知って石田はこの場で号泣した。
「ちがう…そうじゃない…」
「俺はお前を助けたんじゃない…お前が俺を助けてくれたんだ…」
「それなのに俺は…お前を傷つけてばかりだった…」
「お前は何も悪くないのに…痛い思いをして…」
「ごめんなさい…西宮…本当に…ごめんなさい…」
それから石田は何度も硝子の前で何度も謝り続けた。
それはきっと遅すぎる後悔なのかもしれない。
石田はこの先ずっと今回のことを引きずって生きていくはずだ。
しかしそれでも石田は硝子に謝ってみせた。
その光景を目の当たりにしてこれまで静観していた神戸が右京にこう問いかけた。
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