145:名無しNIPPER[saga]
2017/06/23(金) 17:16:45.91 ID:3ai9I0vk0
パン――――――ッ!
一瞬、石田は自分の身に何が起きたのかわからなかった。
だが赤く染まった頬に鋭い痛みが走りそれでようやく理解した。
自分は目の前にいるこの右京に叩かれたのだと…
「何で将ちゃんをぶつんですか!」
「失礼、ですがこれは誰かが石田くんにやらなければならなかったことです。」
目の前で我が子をぶった右京に怒鳴る美也子。
だがこれは右京が言うように誰かがやらなければならないことだった。
それは本来ならこの母親である美也子や担任である竹内がやらなければならないこと。
だが母の美也子はそこまで石田を怒ることが出来ず担任の竹内は未だ警察で事情聴取の身。
そのため、本来なら彼らがやらなければならいことを右京がやってみせた。
そうでなければ今回のことがすべて無駄になってしまうからだ。
「今回、硝子さんに行われたイジメは
恐らくキミがやるまでもなくいずれは起きることでした。
クラスでは既に硝子さんへの不満が高まっていた。
ですがそれでも硝子さんに対するイジメが始まったのはキミのせいです。
キミの身勝手で幼稚な行いがそうさせてしまったのですから。」
自らの行いを幼稚と蔑む右京。
確かに小学6年生ともなれば善悪の分別はつくはず。
それなのに石田は自らの人気取りのために硝子へのイジメを行い続けた。
その行いがクラスに何をもたらすのかわかっていたはずなのに…
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