雀明華「スタンド・バイ・ミー」
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30:名無しNIPPER[sage]
2017/06/16(金) 20:10:49.03 ID:C7mt4QM40
土曜日

「まさか我が家の地下に、こんな洞窟があったなんてな……」

サトハは信じられないものを見るように、洞窟を見回しています

さすがのハオも、興味深げに辺りを見回しています。メグはというと、すぐに順応して悠々と歩いていました

そして、そんな私たちを先導するネリー隊長

夏祭りの翌日。私はサトハとハオとメグを誘い、ネリー探検隊を五人に増やして再び地下坑道へと挑んでいました

辻垣内時永は各国を回った御仁でした

故に自分しか解けないよう各国の知識が必要な仕掛けを張り巡らせたのです

しかし、私たち臨海女子のメンバーでなら、解けるはずです

かくして、私たちは再び金剛力士像の前に着きました

「女を探せ。でスカ……」

メグはボタンの上の文字へと目を向けます

「それぞれpride、greed、envy、wrath、lust、gluttony、slothでスネ」

「あ、それネリー知ってるよ!漫画で読んだことある。七つの滞在だよね」

私も読んだことがあります。たしかそれぞれ傲慢、強欲、嫉妬、憤怒、色欲、暴食、怠惰。でしたっけ

女を探せ。なら一番近いものなら色欲でしょうか?

「ーー女を探せ。なら」

金剛力士像に圧倒されていたサトハが、口を開きます

「envyだな」

「どうしてですか?」

「嫉妬は、漢字ではこう書く」

そう言ってサトハは地面に文字を書きます。嫉妬。確かに両方の漢字に女の文字が入っています

ネリーが嫉妬の文字を押すと、ゴゴゴと重厚な音を出して金剛力士像が動きました



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