29:名無しNIPPER[sage]
2017/06/16(金) 19:12:48.76 ID:C7mt4QM40
暗い夜空へと咲く花火に、私は無言で見惚れます
やがて夜の花はパチパチと音を立て、消えていきました
しかしまた新たな花火が上がり、夏の夜空を彩ります
次々と夜空へ打ち上がっては消える花火に、私も、そして周りの人たちも動きを止めて眺めます
やがて、花火は終わりました。その後も暫く私は花火の余韻に浸っていました
「あ、ミョンファ。ここにいたんですか」
花火の感動でいつも以上にぽやぽやとしていた私の元へ、ハオがやってきました
『おや、風神のお嬢さんのお友達ですかな』
「い、インコが喋った……」
さすがの香港淑女のハオも、ネモさんには驚いたようです
その後、私たちは神社の入り口へと集まり、やってこないネリーを探し出し、辻垣内邸へと帰りました
その日の夜は、私はなかなから寝付けず縁側でぼーっと日本庭園を眺めていました
あのお祭りの熱気を浴びた後、家に帰ると、言いようのない寂しさに襲われたからです
まるで、華々しく咲いた後に、火花となってパチパチと消える花火のように
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