18:名無しNIPPER[sage]
2017/06/14(水) 19:37:35.34 ID:ZDD1pdCd0
水曜日
お昼頃。私は東京の街を、日傘をさしてぽてぽてと歩いていました
今日はみんなそれぞれ用事があるらしく、私は一人退屈を持て余していたのです
お昼頃まで畳の上に寝そべり絡繰覚書を読んでいたのですが、漢字とカタカナばかりでほとんど内容がわかりません
頭の中がゴミ屋敷のようにゴチャゴチャしてきたので、留守番をシレンちゃんに任せ、気晴らしに外にでてきたのです
相変わらずニッポンの夏はジメジメしています。しかし湿度は高くとも喉は乾くので、私は目に留まった自動販売機へと近寄りました
つめた〜いの飲み物に、オランジーナを見つけ、顔をしかめます
かつて自販機でオランジーナを見かけた時、「フランス的国民炭酸飲料」の広告を見て郷愁に浸り、一も二もなくボタンを押して購入しました
しかしプルトップを開け口に含んですぐ、ぺふっ。としてしまいました。炭酸は苦手なのです
久しく忘れていましたが、オランジーナは炭酸飲料でした。自動販売機には「あったか〜い」「つめた〜い」の他に「しゅわしゅわ〜」も付け加えるべきです。そうすれば私のようなぺふっとなる人も減るはずです
同じ手には引っかかりません。私は午後の紅茶を購入し、コクコクと流し込み、喉を潤します
水分を補給すると、今度はお腹が空きました
イクラをぷちぷち。っと食べたいところですが、以前くら寿司に行って大変な目に遭いました
お寿司の皿の周りにバリアーが張ってあったのです
カウンターについた私は、バリアーの前で呆然としました
両脇の人たちはあっさりバリアーを解除し次々とお皿を取り出していますが、私にそのような技能はありません
結局ガリだけをひたすら食べて、お店の人たちの「何しにきたんだあのフレンチ」という視線を浴びながら帰りました。疎外感。これが国境
結局、パン屋さんでサンドイッチを買うことにしました。パン屋のお婆ちゃんがいずれイクラサンドを作ってくれる事に期待します
◇
公園の木陰のベンチにちょこんと腰をかけ、サンドイッチをハムハムと頬張ります
サンドイッチはサンドウィッチ公爵がゲームの片手間に食べれるように開発したと聞きますが、このような美味しいものを片手間に食べるのは勿体無いです
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