ミミ「あと少しね」
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10:名無しNIPPER[sage]
2017/06/11(日) 14:17:08.10 ID:6ZN736J50
 意識が遠のき目を閉じてしまおうとしたその時、後ろからほんのりと光が射す。背嚢を投げ捨てた方角だ。そちらを見ると、小さな瓶のようなものが浮かんでいた。瓶の中は緑色の液体で満たされており、ひときわ強い光を放つとその液体は瓶から飛び出しあたり一面に広がった。たちまち痛みは引いていき、胸の穴もみるみる塞がっていく。私は傷口が治る様子をぼーっと眺めがら、トトリの作った薬の中には持ち主が傷を負うと、自動的にその傷を治すものがあったこと。どんな怪我も一瞬で治してしまう薬があったことを思い出していた。

「くくっ、あはははっ」

 自然と笑いがこみ上げる。トトリは私に危機が迫った時のために、私がいつも使っている背嚢に薬を忍ばせてくれていたのだ。自分の作ったアイテムを使えない状況でも私を助けられるように。もしもトトリの力は借りない、と子供みたいに馬鹿な意地を張ってしまった時のために、こっそりと。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage]
2017/06/11(日) 14:17:36.15 ID:6ZN736J50
 洞窟を出ると空を覆っていた雲はすっかり晴れ、透き通るような青空が広がっていた。この空はアールズにも繋がっている。トトリも同じようにこの空を見ているといいな。

 無性にトトリに会いたくなった。会ってありがとうと伝えたい。できるかどうかは自信が無いけれど、抱きしめて私の気持ちを伝えたい。

 私と出会ってくれてありがとうと伝えたい。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage]
2017/06/11(日) 14:19:27.75 ID:6ZN736J50
おしまいです。
pixivにも投稿しているので、ブックマークして頂ければ幸いです。
ttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8274524


13:名無しNIPPER[sage]
2017/06/11(日) 14:29:29.17 ID:nr0xwgEJo
おつ
トトミミ好き


14:名無しNIPPER[sage]
2017/06/12(月) 05:42:57.62 ID:HgOo4VpLo

アーランド三部作で一番好きなカプだわ


15:名無しNIPPER[sage]
2017/06/13(火) 19:10:07.92 ID:6bBFFjh0O
トトミミSSで初めて読んだけどなるほど良いな…


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